お問い合わせフォームのメールが迷惑メールに入る・届かないときの見直し方

SPF・DKIM・DMARC の3つがそろっているかを、順番に確認します。

公開日:2026年10月11日

「お問い合わせフォームのメールが迷惑メールに入る」「自動返信がお客様の受信箱に届かない」というご相談が増えています。
原因の多くは、送ったメールが本当にそのドメインから送られたものかを、受け取る側が確認できないことです。
本記事では、メールの送り元を証明する SPF・DKIM・DMARC の役割と、Google が送信者に求めている要件、見直しの順番を説明いたします。

迷惑メールと判定される主な理由

Gmail などの受け取る側は、届いたメールについて「送り元のドメインの持ち主が認めたサーバーから送られたか」「途中で書き換えられていないか」を確認します。
確認できないメールは、なりすましの疑いがあるとして迷惑メールへ振り分けられるか、受け取りを拒否されます。

Google は2024年2月1日から、Gmail へ送るすべての送信者に、SPF または DKIM の設定を求めています。
1日に5,000通以上を Gmail へ送る送信者には、SPF・DKIM・DMARC の3つすべてを求めています。

SPF・DKIM・DMARC の役割

仕組み確認すること設定する場所
SPF送ってよいサーバーの一覧に、送り元が載っているかDNS の TXT レコード(ドメインの直下)
DKIMメールに付いた電子署名が正しく、途中で書き換えられていないか送信するサーバー側で署名を有効にし、公開鍵を DNS に載せる
DMARCSPF か DKIM の結果が差出人のドメインと一致しているか、一致しないメールをどう扱うかDNS の TXT レコード(_dmarc.ドメイン)

DMARC は、SPF と DKIM の結果を、差出人の欄(From)のドメインと照らし合わせる仕組みです。
SPF や DKIM が通っていても、差出人と違うドメインで通っている場合は、DMARC では一致と見なされません。

見直しの順番

  1. フォームのメールがどこから送られているかを確認する(Web サーバーから直接か、Google Workspace・Microsoft 365 か、配信サービスか)
  2. 受け取ったメールの「メッセージのソースを表示」で、SPF・DKIM・DMARC の判定がそれぞれ PASS かを確認する
  3. SPF が通らなければ、送り元のサーバーを SPF レコードへ加える。SPF レコードは1つのドメインに1つだけにする
  4. DKIM が無ければ、送信するサーバーで署名を有効にし、表示された公開鍵を DNS に載せる
  5. DMARC のレコードを、まず p=none(判定の結果を報告させるだけ)で載せる
  6. 報告で問題が無いことを確認してから、p=quarantine(迷惑メールへ)、p=reject(受け取りを拒否)へ段階的に強める

DMARC を最初から p=reject にすると、設定の漏れた送り元(請求書の送信サービスなど)のメールまで届かなくなります。

フォームのメールで起きやすい食い違い

  • 差出人の欄に、お客様が入力したメールアドレスをそのまま入れている。他社のドメインを名乗って送ることになり、SPF・DKIM・DMARC のどれも一致しません。差出人は自社のドメインにし、お客様のアドレスは返信先(Reply-To)に入れます。
  • Web サーバーから送っているのに、SPF に Web サーバーが載っていない。
  • メール配信サービスを後から加えたが、DKIM の設定をしていない。

Web サーバーから直接送ると、メールの記録にサーバーの IP アドレスが残ります。Cloudflare でサイトを守っている場合の送り方は「SPF レコードからサーバーの IP アドレスが分かる理由と、フォームのメールの正しい送り方」で説明しています。

Google の要件の主な項目

対象主な要件
Gmail へ送るすべての送信者SPF または DKIM の設定、送信するサーバーの逆引きの設定、TLS での送信、迷惑メールの報告率を0.3%未満に保つ
1日に5,000通以上を送る送信者上記に加え、SPF・DKIM・DMARC のすべて、差出人のドメインと SPF か DKIM のドメインの一致、宣伝のメールにはワンクリックの配信停止

出典

  • Google「Email sender guidelines」 https://support.google.com/a/answer/81126(2026年10月11日 確認)
  • IETF「RFC 7208 Sender Policy Framework (SPF)」 https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc7208(2026年10月11日 確認)
  • IETF「RFC 6376 DomainKeys Identified Mail (DKIM) Signatures」 https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc6376(2026年10月11日 確認)
  • IETF「RFC 7489 Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance (DMARC)」 https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc7489(2026年10月11日 確認)